iFiのSignatureバージョン
ActiveEQ によって、ZEN CANの音質をさらなる次元へと高めました
レベルアップ
オリジナルのZEN CANは、オール・アナログ・ヘッドフォンアンプとして、タフな負荷のヘッドフォンもドライブする能力、バランス回路設計、消え入るほどの低レベルの歪み、サウンドを好みに応じて調整できる多様な機能を誇っていました。
ZEN CAN Signature 6XXは、これをさらに上のレベルへと引き上げました。強化された回路設計でさらに音質を改善していますが、現行ZEN CANの多様な機能も保持するとともに、さらに特別な機能を加えています。周波数カーブ全体にわたって精密に設計された専用EQ(イコライザー)カーブが、ヘッドフォンの人気モデルから最高の音を生み出すのです。
![](/img/products/ZEN_CAN_Signature_6XX/sp/2_1.jpg)
ActiveEQ
ActiveEQと呼ばれるこの新機能は、アクティブ・コンポーネントとパッシブ・コンポーネントを組み合わせて、特定のヘッドフォンに合った特別なEQカーブを生み出し、それをノイズや歪みをまったく感じさせることなく、アナログ領域で実行します。
ZEN CAN Signature 6XXは、「Massdrop × Sennheiser HD 6XX」用のActiveEQを装備しています。この人気の高い高音質ヘッドフォンは(現在までに12万個売れています)、SennheiserのHD650をベースにしてDrop.com専用に製造されたものです。
このヘッドフォンは中域のパフォーマンスで有名でしたが、低域と高域には多少の癖があり、それは周波数レスポンスの測定値を見ればわかります。
EQを有効にする
「HD 6XX」のボタンを押すと、ZEN CAN Signature 6XXは周波数帯域全体にわたってヘッドフォンのレスポンスの特徴を補正するために信号を測定・調整して、そのパフォーマンスを、まるでオーダーメード・スーツのようにHD 6XXに精確に合わせます。
このActiveEQカーブの利点は、SennheiserのHD650ヘッドフォンや他のモデルにも適用することができます。同じ音の特徴を持っているからです。
この機能は、スイッチで有効にしたり無効にしたりすることができます。ActiveEQを使用しない場合は、ZEN CAN Signature 6XXのパフォーマンスは、あらゆるタイプのヘッドフォンとIEMから最大の能力を引き出すように巧みにバランスが取られています。
![](/img/products/ZEN_CAN_Signature_6XX/sp/4_1.jpg)
苦労なくしてゲインなし
ZEN CAN Signature 6XXにはこれはあてはまりません。6dB刻みの4つの設定が可能です。0dB、6dB、12dB 、18dBです。
これによって、接続されたヘッドフォンにアンプを精確に合わせることが可能になります。ユニティー・ゲイン(0dB)は、感度の高いIEMを低ノイズで駆動するのに有用です。ゲインの設定を高くすると、もっと負荷の大きなヘッドフォンから最大限の能力を引き出して、すばらしいダイナミックレンジを生み出します。
XSpace
このアナログ処理モードは、ヘッドフォンで音楽を聞いている時に生じる「頭の中で音が鳴っている」効果を補正します。
ヘッドフォンの音場を効果的に広げて、もっと空間感の豊かな、スピーカーを聞いているような体験を生み出すのです。
![](/img/products/ZEN_CAN_Signature_6XX/sp/6_1.jpg)
パワーのバランス
ZEN CAN Signature 6XXの回路はバランス型シンメトリカル・デュアルモノ設計です。通常はハイエンドのヘッドフォンアンプ用に使用されるトポロジーです。また、iFiのフラッグシップ・ヘッドフォンアンプPro iCANのために開発されたディスクリートAクラス回路から取り入れた数々の要素も備えています。
鍵となる部品もアップグレードされているので(PanasonicのOS-CONやエルナー社のSilmic IIキャパシターなど)、ZEN CAN Signature 6XXの名にふさわしく、パフォーマンスが向上しています。
駆動力
アンプの駆動能力も巨大で、シングルエンド出力の32Ωで1600mW(7.2V)を、バランス出力の300オーム以上で15Vを生み出すので、多量の電流を必要とするプレーナー型ヘッドフォンも難なく駆動します。
超低歪みで、音は細部まで豊かで、ダイナミックスは魅力的で、あらゆるタイプのヘッドフォンを易々と駆動するZEN CAN Signature 6XXは、真に超絶的なヘッドフォンアンプを現実的な価格で実現しているのです。
![](/img/products/ZEN_CAN_Signature_6XX/sp/8_1.jpg)
接続性
ZEN CAN Signature 6XXはステレオRCA入力端子と3.5mmシングルエンド入力端子、そして4.4mmペンタコン・バランス入力端子を装備しています。4.4mmバランス出力端子も備えているので、バランス入力端子を備えたパワーアンプに接続することができます。
標準的なシングルエンド・コネクターを備えたヘッドフォン用の6.3mm出力端子(すべてのヘッドフォンに対応します)と、バランス接続が可能なヘッドフォン用の4.4mmペンタコン・バランス出力端子も装備しています。
高品質なヘッドフォンとIEMが増えていますが、それらは4.4mmペンタコン・コネクターを備えているか、オプションで標準のケーブルを4.4.mmペンタコン・コネクターに取り替えることができるようになっています。このペンタコン端子は、そのようなヘッドフォンやIEMの性能を最大限に引き出すことができるのです(インピーダンスの高いヘッドフォンには特にお奨めします)。
![](/img/products/ZEN_CAN_Signature_6XX/sp/10_1.jpg)
iPower IIで万全の動作を
ZEN CAN Signature 6XXは外部ACアダプターにて動作します。ZEN CAN Signature 6XXには、万全の音質を発揮すべく、iFi独自のノイズキャンセリング技術ANC IIが搭載されたiPower II 5Vが付属します。
![](/img/products/ZEN_CAN_Signature_6XX/sp/9_4.jpg)
ダイナミックなデュオ
ZEN CAN Signature 6XXは、ZEN DAC Signature V2と組み合わせるとすばらしいパフォーマンスを発揮します。「ZEN Signature Set 6XX」として購入することもできます。ZEN DAC Signature V2とZEN CAN Signature 6XX、そしてそれらを接続するためのハイパフォーマンスの4.4 to 4.4 cableをセットにしたものです。
ZEN CAN Signature 6XXとZEN DAC Signature V2を組み合わせて使うと、デジタルでもアナログでも、すばらしいデスクトップ・ヘッドフォン・システムができあがります。並外れたパフォーマンスと柔軟な対応性を驚異的な価格で実現するiFiのZENシリーズの名声がさらに高まることでしょう。
技術仕様
フル・ディスクリートのバランス・アンプ・オーディオ回路です。金メッキの4.4mmバランス接続端子によるフル・シンメトリック・デュアル・モノ・ヘッドフォンアンプです。こういったプレミアムな技術はコストがかかりますが、ノイズ・フロアを囁くようなレベルにまで低減させることができるのです。
iFiの他の多くの製品と同様に特製のOVシリーズ・オペアンプを搭載しています。このトップレベルの部品が、超低ノイズ、低歪み(0.0001%)、広帯域を実現するのに貢献しているのです
トータルで5,410μFのパナソニックのOS-CONが非常に低いESR(等価直列抵抗)、優れたノイズ低減能力、周波数特性を実現します。電解質が固形なので、OS-CONは長寿命であり、低温時のESRの変化もほとんどありません。
TOCOS(東京コスモス電機)のマルチトラック・ポテンショメーターを使用しています。チャンネル・マッチング許容範囲が厳密なので、静かなリスニング・レベルでも(ポテンショメーターの下のポジションでも)最適なパフォーマンスを得ることができます。
設定の切り替えは音の透明度を確保するように設計されており、先進のトレンチ・テクノロジーを備えたMOSFETをミューティング・スイッチに使用しています。
このFETベースのスイッチングはマイクロコントローラーで処理されるのですが、設定を変更する時だけ「目覚める」ようになっており、音質を損なう干渉を排除しています。
TDKのC0G(クラス1セラミック)キャパシターが、共振回路のアプリケーションのために高い安定性と低損失を実現します。
純粋で周波数の安定したキャパシターの理論的理想にいっそう近づいたこれらのキャパシターが、キャパシター由来の歪みをゼロに近い低レベルに減少させます。
高価ですが、iFiの製品にとっては完璧な追加部品なのです。
エルナー社のSilmic IIキャパシターを使用しています。この新開発の誘電体(電解紙)の主要素材はシルク繊維です。アルミニウム電解キャパシターの材料としては考えられないものでしたが、シルク繊維を叩解してマニラ麻繊維と混抄することによって、ハイグレードな音楽用のアルミニウム電解キャパシターを生み出したのです。その結果、類を見ない優れた音響特性と優れたリニアリティーが実現しているのです。
仕様
入力電圧
DC5V/2.5A(iPower II付属[AC100-240V])
入出力
入力:4.4mmバランス、RCAシングルエンド、3.5mmシングルエンド
出力:4.4mmバランスライン出力、4.4mmバランスヘッドフォン出力、6.3mmシングルエンドヘッドフォン出力
最大出力
バランス
>15.1V/385 mW (@ 600Ω)
>11.0V/1890mW(@64Ω)
>6.0V/1150 mW (@ 32Ω)
シングルエンド
>7.6V/98 mW (@ 600Ω)
>7.4V/870mW(@64Ω)
>7.2V/1600 mW (@ 32Ω)
THD & N
バランス
<0.006% (@ 360 mW/2.4V 16Ω)
シングルエンド
<0.005% (@ 100 mW/1.27V 16Ω)
SN比
バランス
>120dBA (@ 15.2V)
シングルエンド
>118dBA (@ 7.6V)
最大入力
バランス
7.4V RMS
RCA
3.8V RMS
3.5mm
1.92V RMS
ゲイン
0dB、6dB、12dB、18dB
周波数特性
10 Hz - 200 kHz(-3dB)
消費電力
無信号 ~5W
最大消費 ~12W
サイズ
158mm×117mm×35 mm
重量
550g
標準的な小売価格
49,500円(税込)
JAN
4589631464673
保証期間
12ヶ月
※仕様は予告なく変更になる場合があります
レビュー&ニュース
![高音質に変わるヘッドホンアンプの効果](/img/common/blog/sp/fujiya_headphone_effects.jpg)
![高音質に変わるヘッドホンアンプの効果](/img/common/blog/pc/fujiya_headphone_effects.jpg)
高音質に変わるヘッドホンアンプの効果
2021年12月3日
普段ヘッドホンやイヤホンで音楽を楽しむ方にとって、 ヘッドホンアンプの効果は驚くほど高いものです。まだ体験したことのない方、ちょっと興味があるという方が一歩を踏み出したくなる、驚くべきその効果をご紹介します。
![「HiVi冬のベストバイ2021」詳細ランキングを発表! AVのプロが選んだ今おすすめのモデルと選考コメントを大公開 【3】(18部門)](/img/common/blog/sp/zen_signature_set_6xx_hivi_bestbuy2021winter.jpg)
![「HiVi冬のベストバイ2021」詳細ランキングを発表! AVのプロが選んだ今おすすめのモデルと選考コメントを大公開 【3】(18部門)](/img/common/blog/pc/zen_signature_set_6xx_hivi_bestbuy2021winter.jpg)
「HiVi冬のベストバイ2021」詳細ランキングを発表! AVのプロが選んだ今おすすめのモデルと選考コメントを大公開 【3】(18部門)
2021年12月3日
ZEN Signature Set 6XXは「ヘッドホンアンプ部門(1)〈20万円未満〉」において1位を獲得しております。
秋のヘッドフォン祭2021 ONLINE
2021年9月24日
TOP WING Cybersound Group取扱ブランドの2021年秋冬シーズン新製品を紹介しました
e☆イヤホンTV『iFi audioスペシャル特集!』
2021年9月1日
今週のeイヤTVは『iFi audioスペシャル特集!』 本日はスペシャルということで通常30分の放送を1時間に拡大! さらに今回は難しい事は超詳しい人に聞けばいい!ということでスペシャリストをゲストをお迎え! iFi audio製品を取り扱う【TOP WINGの菅沼さん】と一緒に製品の魅力についてご紹介いたします。
「冬のベストバイ」に向けて準備中! iFi ZEN DACのサウンドにびっくりポン
2021年8月31日
オーディオ評論家の土方久明先生にコメントをいただきました。iFi audioのZEN DACを聴いてのコメント「音はバキバキ」、いったいどんな音なんでしょうね。
![TOP WING 4,4 to 4.4 Balanced Line Selector](/img/common/blog/sp/44to44balancedlineselector.jpg)
![TOP WING 4,4 to 4.4 Balanced Line Selector](/img/common/blog/pc/44to44balancedlineselector.jpg)
TOP WING 4,4 to 4.4 Balanced Line Selector
ZENシリーズの4.4mmバランス入出力を便利に使えるラインセレクターの情報はこちらから
ZEN CAN Signature 6XX製品紹介動画
2021年9月3日
YouTubeにて動画を公開しています
![ZEN Signature Set 6XX出荷のお知らせ](/img/common/blog/sp/zen_signatureseries.jpg)
![ZEN Signature Set 6XX出荷のお知らせ](/img/common/blog/pc/zen_signatureseries.jpg)
ZEN Signature Set 6XX出荷のお知らせ
2021年08月20日
ZEN Signature Set 6XXは8月上中旬から出荷を順次開始いたしました。その他製品詳報はこちら。
![ZEN CAN Signature 6XX出荷のお知らせ](/img/common/blog/sp/zen_can_signature_6xx_blog.jpg)
![ZEN CAN Signature 6XX出荷のお知らせ](/img/common/blog/pc/zen_can_signature_6xx_blog.jpg)
ZEN CAN Signature 6XX出荷のお知らせ
2021年08月20日
ZEN CAN Signature 6XXは8月上中旬から出荷を順次開始いたしました。その他製品詳報はこちら。
![速報・iFi audio ZEN Signatureシリーズの新仕様バージョン発売](/img/common/blog/sp/zen_signatureseries.jpg)
![速報・iFi audio ZEN Signatureシリーズの新仕様バージョン発売](/img/common/blog/pc/zen_signatureseries.jpg)
速報・iFi audio ZEN Signatureシリーズの新仕様バージョン発売
2021年07月19日
ZEN Signatureシリーズの新仕様バージョンの発売をお知らせいたします。